トレーラーの構造について
トレーラーの構造となぜけん引、被けん引車になっているか、連結器の構造等を紹介しています
トレーラー&トラクターに関する豆知識のページ
トレーラーの豆知識
大型トラックの中で、超大型、高さ2.5m以上、超重量物、長尺等通常のトレックで運搬できないものを運ぶ車としてトレーラーがあります。トレーラーは全トラックの3%程度ですが、運搬重量と併せて重量が非常に重く、道路や橋等の疲弊が大きいため、どこでも走れるというわけにはいきません。しかし、トレーラーが無くては物流が成り立ちません。またトラクタとトレーラーは分割されて、キングピンという連結器でつながっています。これは連結すると15m~20mにもなり、この長さでは交差点や、曲がり道が曲がれないため、分割して回転半径を小さくするためです。
②トレーラーの構造
トレーラーは被けん引車といい、自走できないためトレーラー等でけん引して動かします。しかし、重量が非常に重いためトラクターだけのブレーキでは止まれないためフットブレーキ、排気ブレーキ意外にトレーラーブレーキ、リターダー、マキシブレーキ等安全に制動する為、何重ものブレーキがかかります。、車種によっては連動してトレーラーの後輪の舵切が出来る車もあります。当然自動車検査証が必要です。
けん引車(トラクタ)はトレーラーを電車のようにトレーラーを着脱して色々なトレーラーを動かせます。このため簡易で着脱できるよう、トラクターにはカプラが、トレーラーにはキングピンがあり、これで着脱します。
③キングピン(トレーラー側)の構造
トレーラーとトラクターは着脱が容易に出来るため通常電車の連結器のようにキングピンとカプラで着脱します。
キングピンは後方の重量物とトレーラー重量の全荷重が全て1本のピンにかかり、なおかつ発進、減速、旋回で荷重の何倍もの力がかかり、その力でも折れないようにキングピンは超特殊鋼で高周波焼入した非常に耐久性のあり耐磨耗性に優れた金属を使用しています。転倒、転落事故時にもキングピンが折れた事故は見かけたことがありません。ピンの大きさは50mm程度で最大100tくらいの力にも対応しているそうです。(積載重量の数倍)